グリッドを使ってバランス良く


グリッドを使ってバランス良く

写真の構図がマンネリ化したら

写真の構図がマンネリ化したら たくさん写真をとるのは楽しいことですが「どれも似たような感じ」「なんだか平板でつまらない印象」といった写真ばかりになってしまうと飽きてしまいますよね。何気ないスナップ写真だけでなく、より作品っぽい写真を撮りたい時は写真アプリのグリッド機能を使うのがオススメです。

グリッド機能と黄金比

グリッドとは写真アプリのカメラモードに画面を分割するライン(グリッド線)を表示する機能です。人間が自然な美しさを感じるバランス比率のことを『黄金比(おうごんひ)』といいます。縦より横のほうが少し長い構図に収まっていると、安定的で美しいと感じられます。この黄金比は写真だけでなく、自然界の生き物や古代建築、美術、多くの絵画などに見られるルールです。
グリッド線はこの黄金比を元にして画面を分割する黄金分割を表示します。写真の場合は、ピントを合わせる被写体とそれ以外の背景とのバランスが構図を決めるカギ。写真アプリでグリッド線を表示しながら、バランスの良い構図を探して撮影してみましょう。
グリッドの中心に収めるようにすれば、バランスの良い写真が取れます。これはポートレート写真などによく使われるテクニックです。グリッドを使えば左右に被写体をずらしてフォーカスし、周囲をぼかす、上下の空間を意識して空けるといった、中級者のテクニックもカンタンにできます。水平や垂直もグリッド線を見れば一目瞭然なので写真の傾きやズレが少なくなります。水平線や地平線の真っすぐな感じを出したり、ノートやグラフの罫線に合わせた写真撮影でも役立ちます。

脱「なんとなく撮った写真」のポイント

脱「なんとなく撮った写真」のポイント 写真の構図を考えるのはなかなか難しいものですが、カメラアプリで黄金比をイメージし、グリッド線を意識することで「適当なスナップ」からは脱出することができるでしょう。グリッド線を補助にして写真を撮ることで、身の回りにあるもののバランスや構図に敏感になります。今までは見逃していたようなささやかなことでも、さまざまなシーンに素敵な構図を見いだせると、どんどん写真が上達していきますよ。